大学受験といえば、本当に時間との戦いです。短い限られた期間の中でどれだけ学力を伸ばしていけるか。
そのためには他人よりも人一倍勉強しなくてはいけないのはもちろんですが、どれだけ効率よく学習していくかも大切です。
だらだらと10時間勉強するよりも、効率よく6時間勉強した方が確実に学力は伸びます。
ということで、
今回は英語を脳科学的に見て最も効率よく学習していく方法を解説していきます。
今回の記事は「英文読解編」です。
【英文法・英単語編】はこちらになります。
誰よりも効率よく英語を勉強したい!と考えている人は、ぜひ今回解説していく学習方法を参考にしてみて下さい。
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英語を脳科学的に一番効率よく学習する方法
大学入試レベルの英語長文を読めるようになるには
文系学部ではもちろん、最近では理系学部でも英語は重視されてきており、特に英文読解がかなり配点が高くなっています。
英文読解を制するものは大学受験を制する。と言っても過言ではありません。
前回の記事で説明した通り、「Forest」などの参考書の「例文」を自力で訳すことができるようになったら、脳の言語野が英文法を理解して読むことができるようになります。
しかし、それだけでは大学入試レベルの英語長文は読めるようになりません。
その理由の1つは、大学入試レベルの英語長文には難易度の高い英単語がたくさん出てくるからです。
そのため、大学レベルの難易度の高い英単語や英熟語を暗記しなくてはいけません。
暗記した単語や熟語は脳の海馬や側頭葉に記憶されています。英文を読んでいて難しい単語に出会うと、私たちの脳は、この海馬や側頭葉にコンタクトをとって、その単語の意味を見つけ出しているのです。
つまり英語読解をするには、脳の言語野で英文を理解して、海馬や側頭葉を使い難しい単語や熟語の意味を補っているわけです。
これが私たちが英文読解をしている時に、自然と行なっているの脳の働きです。
まあだからなんだという感じですが、実はまだ英文読解が慣れていないうちは、この脳の働きがしっかりと機能しません。
よく英文読解は慣れだという人がいますが、それはこの脳の神経回路が読んでくうちに高速で動くようになることによって読めるようになるわけです。
ではこの脳の神経回路を高速で動かせるよになるには、英語読解の精読をするのが最も一番良いです。
文法や構文、単語、語法、熟語などを確認しながら精読をすることで、脳の神経回路のネットワークが強く密接になり、高速で動くようになるわけです。
精読をするのにオススメの参考書は、時間がある人は駿台の「ビジュアル英文解釈」、時間がない人は代ゼミの「ポレポレ英文読解プロセス50」などです。
やり方は、参考書の本文中の文法や構文、単語、語法、熟語を1つひとつ確認しながら読んでいって下さい。
なんとなく読んでは絶対にダメです。
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長文読解をレベルアップさせるには
中文の精読がしっかりとできるようになってきたら、次はいよいよ英語長文の読解です。
ただ、志望校などの過去問を見ればわかると思いますが、大学受験の英語長文は時間との戦いです。
少ない時間でいかに正確に読むことができるか。これが大学入試の英語長文です。
そのためには長文速読にマスターしなくてはいけません。
長文速読をマスターするには3つの読み方が必要です。
それは、
- スピード・アップ
- スラッシュ・リーディング
- パラグラフ・リーディング
の3つの読み方です。
1.スピード・アップ
精読のスピードを早くして読むという読み方です。
普通、精読というと英文をじっくり読みのが普通ですが、それを高速で精読していきます。
人間は不思議なもので最初は、なかなか速く読むことができなくても、無理やり高速で読もうとしていると、だんだんとそのスピードに慣れて、それに適した脳になってきます。
高速で精読することができれば、英語を日本語のように読まないで、英語の語順で左から右へと理解することができるようになります。つまりいちいち返り読みせずにすむようになるわけです。
これは英語長文を速読するにはかなり重要です。
2.スラッシュ・リーディング
英語の語順で読むといっても、実際は英文の「文節」に区切って読むのが正解です。
文節と文節に区切りながら読んでいくためスラッシュ・リーディングと言います。
例えば、
Many people know about the Great Pyramids of Egypt and the circle of stones called Stonehenge in England.
という例文があったとします。
これをスラッシュ・リーディングで読むとすると、
Many people/know /about the Great Pyramids /of Egypt/ and /the circle /of stones /called Stonehenge/ in England.
このようにスラッシュして文節ごとに区切って読んでいくわけです。
3.パラグラフ・リーディング
一文一文はスラッシュ・リーディングで読んでいくわけですが、長文は本文全体の趣旨を捉えながら読んでいく必要があります。
それがパラグラフ・リーディングです。
ほとんどの英語長文は、最初に一般論の意見を否定してから筆者の意見が書かれます。
そのほうが筆者の意見が強く強調されるし、印象も深まるからです。
そのため、長文内に出てくるButやHowever、Yet、On the contraryなどの否定語や逆説語の後には筆者の意見が書かれていることが多いので、注意しながら読む必要があります。
このように文全体の論旨の流れを理解しながら読んでいくことが大切です。
長文読解をレベルアップさせるには以上の3つの読み方を意識しながら、英文を読解していきましょう。
【英文法・英単語編】はこちら!
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